久々にHoI4の記事です。 復帰したのは少し前で久々にやりたくなったのでいままでしっかりやったことのない国家でやろうと思い、ついでに記事にします。
今回使うのはHoI4界で7大国(アメリカ、日本、ドイツ、イギリス、イタリア、ソ連、フランス)の中で一番弱いといわれるフランスです。 それも連合所属で民主主義を貫く方針です。 つまり陸上戦でドイツ、イタリア相手にアメリカが本気を出すまで耐えなければならないのです。 それもフランスはいままでほぼ手を付けてなかったので事実上初見プレイです。
フランスでの対ドイツ戦を話す前に石油備蓄について話しておきましょう。 前のアップデートで石油が備蓄資源として扱われるようになり、訓練や戦車や飛行機、船を動かすために必要となりました。 そう、訓練にも必要になったのです。 この仕様は産油国がかなり有利になる調整というよりは、石油が出ない国は戦闘力か兵器などの出力かを選択せざるを得なくなり大幅に弱体化したといった方がいいでしょうか。 特に日本は超がつくほどの弱体化をしており、対米戦をまともに乗り切るのは初手でオランダやイギリスを潰して資源問題を解決するか、初手アメリカ攻略で速攻をするのがおそらく最善手でしょう(というかそうしないと恐らく不可能に近い)。 個人的には初手オランダがいいかと思います(欧州に足掛かりを作れるメリットもあるし、弱い)。 その場合はオランダの傀儡だった東南アジアの国は傀儡でもいいですし、自国で持ってもいいでしょう。
少し話がそれましたが、石油がでないときついという意味ではフランスも弱体化した国の一つでしょう。 1936年のフランスはインドシナをはじめ、海外領土を多数保有していましたが、石油の確保が十分にできる土地はなかったりします。 あとゴム不足もかなり深刻な問題であるため、石油精錬所の建設も検討しなければなりません。 とはいっても戦闘機と近接支援機(戦術爆撃機)と歩兵装備を切らさないことの方が重要です。軍需工場の生産が優先すべきという大前提のもとなので、マジノ線とアルバイン要塞の増強、軍需工場の増産をあくまで先にやりましょう。 民主主義ルートなら制海権は確保できるうえ、アメリカから石油は買えるため民需工場を渡して購入し確保したほうがよさそうです。 ゴムはシャムが大東亜共栄圏に入ると貿易ができなくなるため、自前で資源地帯を確保するか日本と戦争せずシャムに売ってもらいましょう。 それができなくなったら戦闘機の生産が止まるため、制空が難しくなります(英国任せでもいいのですが)。
前置きが長くなりましたが、ここから本題です。 目標は民主主義のまま降伏せずに伊独を打倒します。 縛りなどは特にありませんが、一時的にコミンテルンに属したりはせず、降伏がNGなので自由フランスにはなれません。 それと基本的に時系列で話をしますが、全体の中では少し前後するかもしれませんがご了承ください。
開始時のフランス
陸海空軍はすべて数が多く、工場もあり、鉄とアルミが自国本土で生産できる上ため最初はトップクラスの性能を持つ国家でしょう。 しかし、NFを進めないと致命的なデバフを解除できず、人的資源が少ないため民主のままでは独のダンツィヒ要求の1939年までに攻撃に回す師団を用意するのも難しいでしょう。 仏の一番まずい点は、NFを進めないと陸軍ドクトリンをまともに研究できない事・・・ではなく政治力がたまらず国家体制を変えれないこと、そして安定度と戦争協力度が異常に低いことです。 これについては後に話します。
対枢軸戦に備える
仏が安全に国境線を守るためにはマジノ線をベルギーまで延長して最低Lv6(安全策なら8)にした要塞、それとLvを最低5(安全策なら8)まで上げたアルバイン要塞線と塹壕ボーナス、それと大規模作戦ドクトリンで'準備された防御'までないと厳しいです。 それに合わせて150kの人的資源を確保しつつマジノ線に48師団、アルバイン要塞に30師団、合計78師団を全部訓練し塹壕ボーナスを得られるよう要塞線で待機させましょう。 空軍は戦闘機を訓練し、制空権を極力渡すことがないよう戦うことができればいいかなと思います(もし余裕がない場合でも戦闘機だけは作っておきましょう)。 海軍に石油を回す余裕はないため、イタリア海軍を潰せればOKです。
ここまでの準備をダンツィヒ要求までに終わらせる必要があります。 まず世界に散らばっている陸海軍を本土に帰らせましょう。 慣れていない人があちこちで戦闘を管理しているとミスが発生しやすく、ミスがほぼ許されない仏民主ではやらないほうが無難です。 心ぐるしいかもしれませんが、本土と本土南のコルス島以外は見捨てましょう。 コルス島は伊が保有するサルデーニャ島と陸路接続判定がある島です。
画像上のフランス領の島がコルス島です。 この島を見捨てない理由は本土南側への伊軍の強襲上陸の弾除けにするためです。 また、反抗に転ずる際のイタリア南北分断もここがあればしやすいため港に歩兵を2師団置いておきましょう(それでも落とされる場合もありますが)。
陸軍と建設
上の画像は研究中のプレイ画像のものです。 道路・・・ではなく白耳義(ベルギー)国境部分はNFのマジノ線延長を合わせて要塞Lvを8まで強化しており、元々独と接していた部分(マジノ線)に24師団、延長部分に24師団を当てています。 今のところこれに各師団に対戦車砲中隊と工兵中隊を入れておけば英仏軍でマジノ線を抜かれたことはありません。
同じ検証時のアルバイン要塞の様子ですが、実は上側が1プロビンス突破されていることにお気づきでしょうか。 この後も海側1プロビンス、瑞西(スイス側)2プロビンス突破されましたが、相手を山岳地帯で食い止めたのでセーフです。 南の紫色の軍は予備兵力でイギリス海峡側でも地中海側どちらでも援護できるよう待機させていましたが、海岸線側が突破されそうになったので急遽援護に回したものです。 アルバイン要塞は要塞+山岳という攻撃側が圧倒的に不利な地形をしていますが、南側は攻撃側のデバフがあまりなく突破を許しやすいです。 南側のトゥーロンやマルセイユを取られると相手の補給が潤ってしまうので、抜かれそうになったら今回やったように予備師団を張り付かせるか、手動で師団を交代させて戦線を維持しましょう。 山岳地帯を突破されるとほぼ確実に負けるので、絶対に突破をさせてはいけません(イタリア戦線にも独機甲師団はいます)。 最悪防衛部隊が足りないならマジノ線の部隊から引き抜きましょう(やりすぎ注意)。 補給も考慮すると多すぎても問題なので、最大で40師団くらいが安全かと思います。 ここは細かい操作で24師団で守ることも不可能ではありませんが、ミスをしたら立て直しが難しいので安全を取って予備師団を回すのが無難でいいでしょう。
このテストプレイの際は軍需工場にリソースを割きすぎて要塞の建設が遅れていますが、レーダーサイトと空軍を使っての航空優勢を確保できたのでマジノ線は問題なかったです。 アルバイン方面の要塞の強化はもう少し必要でしたが、マジノ線は要塞Lv10がいらないくらい安定していました。 基本は制空権確保と装備を絶やさないための工場と要塞Lv上げが最優先ですが、レーダーを建設しておけば制空はかなり安定します。 制空がどれだけ大事か初心者の方にはあまり実感しづらい点ですが、ソ連で独ソ戦をやったことがある人はすぐに理解していただけるかと思います。 本当は石油精製所も欲しいのですが、そこまでリソースは割り振れないでしょう(事前にある程度計画的にやるのであれば建ててもよさそうですが)。
陸軍の装備
歩兵師団に工兵中隊は絶対に入れましょう(最重要)。 歩兵7砲兵2の幅20師団を作るよりも工兵を入れることの方が大事です。 工兵がいないと要塞線を守るのは非常に厳しいです。 軽戦車師団は残してもいいですが、全部歩兵師団に変えてしまってもいいです。 というか歩兵、山岳、自動車化師団以外はすべて一個の歩兵師団にまとめてしまってもいいかと思います。 自動車化師団は残しておくと反転攻勢の際に役に立ちますし、山岳師団はアルバイン要塞方面で活躍してくれます。 要塞線(と山岳)があれば相手の機甲師団は止められますが、安定させるには工兵中隊だけでなく対戦車砲中隊を入れ一部の歩兵大隊を砲兵大隊に変更したほうがいいでしょう。 とはいっても戦車の対処をすれば砲兵中隊だけで相手の歩兵を止められるので、最悪歩兵だけで幅20師団でもいいでしょう。
上のテストプレイ時の画像では歩兵に工兵を入れてあとはそのまま(戦車もそのまま)で戦わせていますが、正直かなり非効率なやり方です。 それでも守り抜けたのは制空によるボーナスと工兵中隊の塹壕ボーナスのおかげです。 防衛のみを考えるのであれば工兵中隊は偉大なので入れない選択肢はありません。 できれば対戦車砲中隊もあったほうが機甲師団対策になるのでいいでしょう。 この時は軽戦車師団もなぜか作っていましたが、戦車を作るなら中戦車を開発して生産するほうがいいでしょう(後半の攻勢もそちらの方が良い)。
ただ、砲兵大隊は対歩兵戦闘の花形であり対歩兵火力で圧倒するなら是非入れたいのですし、工場を野戦砲に割くこともできなくはないです。 ただ、要塞線で籠るのであれば防御(HoI4で言うと相手からの攻撃回避力、余談だが攻撃側の突破は防御側からの攻撃回避力)の数値を向上させてやればどうとでもなります。
赤線を引いている部分が防御力です。 この数値が非常に高いため、人的資源や指揮統制率の損耗を押さえることができます。 それに加え、山岳での防衛側の大幅なボーナスもあり指揮統制が滅茶苦茶でも結構耐えてくれます。 まあまずい状態なら指揮統制が回復している師団でサポートしないとさすがに負けてしまいますが・・・。 フランスは人的資源が厳しい国家でもあるので人的損耗を押さえることは長期的に見れば非常に大事なポイントです。 本当は野戦病院中隊(人的損耗の一部を人的資源プールに返還される)も歩兵中隊に入れたいのですが、そこまで用意するならおそらく戦時中に適応していくことになるので慎重にやる必要があるでしょう。 練度の低下と充足率の低下は思わぬ事故を招くので初心者の方は前線で戦っている部隊の装備を変えるのはやめておきましょう。
内政
政治度
本記事の最初の方で言った「政治力がたまらず国家体制を変えれないこと、そして安定度と戦争協力度が異常に低いこと」に関することがほとんどですが、フランスは国家補正やイベント(共産主義関連やストライキ)で政治力が全然たまりませんし、安定度が低いせいで政治力や生産量デバフもきついです。 ダンツィヒ要求までに動員法、徴兵、陸軍ドクトリン戦術家を雇えればいいのですが、そこまではたぶん無理でしょう。 陸ドク戦術家と動員法は変えておかないと厳しいので、何とかNFを有効活用して300は確保しましょう。 それと安定度が低くなりすぎると内政が余計に厳しくなるので注意が必要です。 正直なところ、ここはどうやるのがいいのかまだわかってないので初心者はこうしておけばいいみたいなものは出せません。 先ほど提示した上二つの陸ドクと動員法(部隊編成変更と民需工場確保、あと工場建設速度向上)だけは変えることを意識しておきましょう。 もう一つ厄介なのが共産主義のデモやストライキイベントです。 細かい部分は省略しますが、共産主義の支持率が伸びるか安定度を犠牲にするかを選ばないといけません。 ストライキやデモイベント関連で安定度や一時的に生産量を削がれるので工場は多くても1939年までの軍需工場の生産量自体は決して多くはありません。 共産主義でもいいのであれば支持率を伸ばせばいいのですが、民主主義を貫くなら共産主義の支持率を上げ過ぎるのも問題になるので厄介なところです。
戦争協力度
フランスが7大国の中で最弱な理由はおそらく戦争協力度が低すぎることが大きな要因の一つなのは間違いありません。 今は特殊部隊の数に限界があるのでできませんが、空挺を用いて開幕VP確保からの即降伏というルクセンブルクでも簡単にフランスを落とす術があったくらいこの値が低い問題が付きまといます。 フランスが一度突破を許したら即GAMEOVERなのはこれが最大の理由です。 マジノ線(アルバイン要塞線)を突破されるとほぼ平地であり、1940年のフランスでは普通の平地で独機甲師団を止めるのは不可能に近いです。 速度も速く戦線の立て直しをするまでに降伏してしまいます。
かなり長くなったので解説はここまでにします。 次回記事はどうなるかわかりませんが、HoI4なら上記フランス民主ルートの話です。